トラスト劇場の登場人物 | ハワイ、ワイキキでコンドミニアムを買う!  

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8/13/2014

トラスト劇場の登場人物

ハワイでコンドを購入したら考えるべきトラストについて解説中です。

ちょっと茶化したタイトルを付けましたが、トラストの仕組みについて説明したいと思います。

まず、登場人物を並べます。

  • Trustor=委託者。トラストを作って、そこに財産を預ける人です。
  • Trustee=受託者。トラストに預けられた資産を管理する人です。
  • Successor Trustee=後任受託者。最初の受託者が死亡した時に、トラストの資産を受益者に渡す責任を持ちます。
  • Beneficiary=受益者。トラストに預けられた資産の権利を譲り受ける人です。

分かりやすい言葉で言うと、まず、トラストを作った人が資産をトラストに預けます。トラストには、預けられた資産を管理する人がいます。そして、トラストを作った人が死亡すると、管理を受け継ぐ人がトラストにある資産を決められたルールに則って、資産を受けることになっている人に渡すことになる。これがトラストの仕組みです。

今度は、実際の人に当てはめて同じことを書いてみます。トラストを作るのは貴方(=委託者)です。トラストを作って自分のコンドをトラストに入れます。トラストに入れるというのは、コンドの所有者名義をトラストの名前にするということです。そして、トラストに入れられたコンドを管理するのも貴方(=受託者)なのです。

貴方が生きている限り特別なことはありません。自分名義でコンドを所有しているのと同じ状態です。万一、貴方が不慮の事故や病気で死んでしまった時のために、トラストでは、遺産の相続を進める人(後任受託者)と遺産を受け取る人(受益者)を決めます。相続を進める人は、普通の場合、配偶者です。私の場合は妻(=後任受託者)になります。遺産(=トラストにある権利)を受け取る人(=受益者)は、配偶者だけの場合もあれば、子どもが含まれる場合もあります。

仕組みを見て不思議に思うは、トラストを作る人(委託者)とトラストを管理する人(受託者)が同じ、つまりコンドのオーナーである自分自身で良いということです。自分で作って、自分で管理するなら、トラストを作る前と同じじゃないか!と考えてしまいますが、法律に従ってトラストを作ると、万一の時にプロベートを経ずに遺産相続が行われます。トラストの有無が大きな違いを生むわけですね。

今日はここまでにしておきます。

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