コンドを買ったらトラスト作るべきもう一つの理由。 | ハワイ、ワイキキでコンドミニアムを買う!  

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8/06/2014

コンドを買ったらトラスト作るべきもう一つの理由。

最初に書いたとおり、ハワイにコンドミニアムを購入した後にトラストを作る一番の理由は、プロベートを避けるためです。聞き慣れないことですからもう少し詳しく説明しておきます。

プロベートというのは、検認裁判と言って、資産の所有者が死亡した時に財産相続を決定するために遺言を確かめる裁判所が行うプロセスのことと考えてください。遺言を書いてあっても、関係者の確認を取り、矛盾がないことを立証しなければ遺言が執行できないわけです。

プロベートは、州によって違いがあるようですが、前々回に書いたとおり時間とお金が想像を遥かに超えてかかります。名義人が一人の場合は特に気をつけないと、相続が起きた時に、残された家族は、コンドミニアムをすぐに売って手放すことはできず、さらに多額の費用を負担することになってしまいます。これはどうしても避けなければなりません。

トラストを設定し不動産の名義人をトラスト名に書き換えて、トラストの管理下に置けばプロベートは必要なく、遺産相続をスムーズに行うことが可能になります。一般には、資産の大小に関係なくトラストを設定することが勧められています。外国人である私たちは、ハワイで弁護士を雇って裁判のようなプロセスに関わるのは無理と言わざるを得ません。トラスト自体、米国の法律で認められているので、その意味では安心して取り掛かれます。

トラストについて調べると、持つべき理由いくつか出てきますが、私が考える大きなもう一つのポイントは、公的な情報から自分の氏名を消去できることです。少なくともハワイでは、固定資産税の情報を調べると、所有者の名前まで出てきます。売買価格も記録されており、自分がいくらで物件を買ったかが公の情報となっているのです。日本で自分の名前と併せて家の購入価格を誰もがネットで検索できるという状況は考えられません。思わず「個人情報じゃないのか?」と突っ込みたくなりますが、市場の透明性というような公の利益が優先されているのでしょうね。

記憶が正しければ、登記が終わったタイミングで、登記の情報をすぐに(有料で)お届けしますというDMがコンドの住所宛に届いたことを覚えています。登記されてから、登記書類が手元に届くまでに時間差があります。そのズレを狙って稼ごうと考える悪徳(?)業者がいるわけです。名義をトラストの名前にしてしまえば、自分の名前が所有者として表に出ることはありません。情報を悪用される心配がなく安心です。

いかがですか?トラストの必要性はお分かりいただけたでしょうか?次からは、トラストについての説明をしていきたいと思います。



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